舌をよくかむ人に共通点はある?原因や対処法を解説

      2024/08/20

こんにちは、甲府市の歯医者、降矢歯科クリニック歯科・矯正です。

「舌をよくかむようになった」
「いつも口の中の同じ場所をかんでしまう」

舌をはじめ、口の中をよくかんでしまうという方には、いくつかの共通点があります。
かんでしまう原因や対処法について解説します。

 

舌を何度もかんでしまう原因

歯並びやかみ合わせの問題

歯並びやかみ合わせが崩れていると、舌や口の中をかみやすくなります。
歯列から飛び出ている歯で舌をかんでしまったり、歯並びが悪いことで舌の動きが制限されてしまったりするためです。

また、歯がすり減り、かみ合わせが低くなってくると、頬の内側の肉が余って歯でかみやすくなります。

 

口周りの筋力の低下・加齢

口周りの筋力が低下していると、皮膚のたるみや舌を思うように動かせないことで、口の中をかみやすくなります。
口周りの筋力が低下する原因としては、食事中のかむ回数や会話量が少ないことによる筋力の衰えや加齢が考えられます。
また、加齢とともに頬がたるんできた場合も、口の中の粘膜をかみやすくなります。

 

顎関節症・あごのずれ

顎関節症は、口の開けづらさや開閉時の痛み、開閉音などが症状のあごの病気です。
このような症状により、口やあごを思い通りに動かすのが難しくなり、口の中を何度もかむようになってしまうことがあります。
また、それが原因で口やあごを動かす動作が少なくなり、口周りの筋力が低下するという悪循環に陥ることもあります。

 

歯科治療の影響

入れ歯やインプラント、かぶせ物治療をした直後は、それまでとかみ合わせのバランスが変わるために口の中をかみやすくなります。
また、入れ歯を入れた場合には、器具が歯ぐきに触れる違和感や飲食時の感覚の違いにより、口の中をかんでしまうことがよくあります。

こういった違和感は、数日から数週間たてば慣れて落ち着いてきますので、それまでは少し慎重に食事をするなどして対処しましょう。
もし、数週間たっても違和感が変わらずにある場合や、痛みや違和感に耐えられない場合には、治療を受けた歯科医院に一度相談をすることをおすすめします。

 

ストレスや疲れ

ストレスや疲れがたまっていると、普段は無意識のうちにコントロールされている口や舌の動きがうまく働かなくなり、口の中をかんでしまうことがあります。

脳からの指令がうまく伝達されなくなることがその原因です。
また、ストレスによるかみ癖や、疲れによる口周りのゆるみが原因の場合もあります。

 

肥満

太っていると、頬にも脂肪がつくため、口の中をかみやすくなります。
また、全身の体重増加に伴い、舌も大きくなることがあり、それが原因で食事や会話の際に舌を巻き込みやすくなることもあります。

 

歯ぎしり

寝ている間に歯ぎしりをする癖がある方の場合、それが原因で徐々にかみ合わせが深くなり、頬の内側の粘膜や舌を巻き込みやすくなります。
また、口の中をよくかむ原因が顎関節症だった場合、顎関節症になってしまった原因は歯ぎしりだったということもあります。

 

睡眠時無呼吸症候群

降矢歯科クリニック 歯科・矯正

気道が狭くなることで睡眠中に無呼吸を繰り返す「睡眠時無呼吸症候群」でも、口の中をかむ癖を引き起こすことがあります。
また、睡眠時無呼吸症候群により歯ぎしりをしている場合も、かみ合わせがわるくなることで口の中をかみやすくなります。

 

口の中でかんでしまいやすい部位

口の中でかんでしまいやすいのは、舌・頬の内側・下唇の内側などです。
これらの部位は特に食事中にかんでしまいやすく、かみ癖がついて繰り返しかんでしまうこともあります。

 

舌をかんでしまい、出血があるときの対応方法

出血がある場合は、ガーゼを傷口に押し当て、止血しましょう。
雑菌が入ってしまわないよう、清潔なガーゼを使い、手はよく洗っておくことが大切です。
その状態で10分から15分程度安静にしていれば、ほとんどの場合は出血は止まるかと思います。
また、その後は軽く口をゆすぎ、傷口がふさがるまでは口の中を清潔に保つようにしましょう。
もし、止血を行っても血が止まらない場合には歯科医院で症状を確認してもらいましょう。

出血がない場合も、口内をできるだけ清潔にしておくことで、改善を早めることができます。
また、市販薬を使って炎症や痛みを抑えるという手もあります。市販薬は塗り薬や貼り薬などの種類があり、数百円ほどで買うことができます。

 

何度も舌をかまないために、できること

歯科治療を受ける

舌を何度もかんでしまう原因が、歯並びやかみ合わせ、顎関節症、入れ歯やかぶせ物などの場合には、歯科医院で治療を受けましょう。

原因に応じた治療や補綴物の調整を受けることで、舌をかむ癖を改善できる可能性があります。
また、歯ぎしりや食いしばりがある場合には、歯への負担を抑えるためにマウスピースを使用するという方法もあります。

 

口周りのトレーニングを受ける

口周りの筋力が低下している場合には、筋力アップのためのトレーニングをしましょう。
よくあるトレーニング方法としては、唇の内側を舌で時計回りになぞって舌の筋力アップを図る方法や、あいうべ体操などです。

あいうべ体操は、口を縦に開いて「あー」、口を横に開いて「いー」、口をとがらして「うー」、舌をできるだけ出して「べー」と発音する流れを、10回ほど繰り返すトレーニングです。
舌だけでなく、口周り全体を鍛えることができます。

 

睡眠時無呼吸症候群の治療を受ける

「しっかり眠っているはずなのに、日中に眠気がある」「朝起きたときに、頭痛やだるさを感じる」「家族から睡眠中の無呼吸を指摘された」という場合には、睡眠時無呼吸症候群の可能性がありますので一度医師に診てもらいましょう。
睡眠時無呼吸症候群の診療は、耳鼻咽喉科や呼吸器内科で受けることができます。

 

ストレス発散や疲れの解消に努める

ストレスや疲れは、口の中をかんでしまう以外にもさまざまな体調不良を引き起こします。
睡眠時間をしっかりとり、おいしい食事をとったり、ゆっくりと湯船につかったりすることで解消しましょう。
散歩やストレッチなど、軽い運動をするのもおすすめです。

 

肥満を解消する

肥満は、頬のたるみだけでなく、睡眠時無呼吸症候群を発症するリスクにもなります。
運動を習慣化したり、食事に気を付けたりと、できることからダイエットを始めましょう。

 

まとめ

舌などを何度もかむと、傷口から菌が入り込み、炎症が大きくなったり長引いたりすることがあります。
何度も同じ場所をかんでしまうけれど原因がわからないという場合には、歯科医院で相談してみてはいかがでしょうか。

 



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