歯茎のデキモノ「フィステル」、潰して良いの?自然に治る?

   

こんにちは。甲府の降矢歯科クリニック歯科・矯正です。

皆さん、口の中を鏡で見たとき、歯茎にニキビのような出来物ができていたという経験はございませんでしょうか?

お口の中にできる出来物は、口内炎をはじめ様々な種類がありますが、比較的多くみられるのが「フィステル」と呼ばれる膿の袋です。
口内炎の場合は1週間程度で自然治癒することがほとんどですが、フィステルの場合は自然治癒することはほぼありません。むしろ、放置することでどんどん悪化してしまいます。

そこで今回は、意外と怖い「フィステル」についてご紹介していきます。

 

フィステルってなに?

フィステルとは、歯茎にできるニキビのようなもので、「瘻孔(ろうこう)」や「内歯瘻(ないしろう)」、「サイナストラクト」と呼ばれることもあります。

虫歯で神経が死んでしまうなどといった様々な原因により歯の根が炎症を起こし、それにより根の先に膿が溜まることで発生します。

フィステルができても痛みがないため、できていることに気づかなかったり、気づいても放置してしまう方も多くいますが、フィステルが現れるという事は、その部分の歯が何かしらの炎症を起こしているという事ですので、早めに処置をしてあげる必要があります。

 

潰して良いの?自然に治る?

患者さんの中には、「自然に治った」「寝たら良くなった」とおっしゃる方もします。

しかし、それは決して治ったり良くなってるのではなくて、体の抵抗力によって症状を抑えているだけなので、治っているわけではありません。
また、フィステルは、ニキビのように白くプクッと膨らんだ形状をしており、指で押すと白っぽい膿が出るため、「潰して膿を出したら消えた」とおっしゃる方もいますが、フィステルを潰してたまった膿を一時的に外に出したとしても、歯の内部トラブルが治ったわけではないため、また同じ部分にフィステルは繰り返し発症します。

むしろ、フィステルを潰してしまうとそこから細菌が入り込み、細菌感染を引き起こしてしまう危険性があります。
万が一フィステルが潰れてしまった場合はうがい薬でうがいをするなどしてお口の中を消毒し、なるべく早めに歯科医院を受診するようにしてください。

 

フィステルができる原因

フィステルができる原因は様々ですが、主に下記の4つが挙げられます。

虫歯が進行して神経が死んでしまった場合

「虫歯を放置していたら痛みが消えた」という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

痛みが消えると虫歯が治ったのではないかと勘違いしてしまいそうですが、痛みが消えるのは虫歯が治ったからではなく、むしろ虫歯が進行して神経まで達し、神経が死んでしまったために痛みを感じなくなってしまったためです。

痛みを感じなくなっても虫歯は進行し続けるため、放置していると根の先で炎症が起き、細菌が繁殖してフィステルができたりします。

 

歯根が割れている場合(歯根破折)

歯根が割れたり折れたりする(歯根破折)と、その破折した部分から細菌が入りフィステルができることがあります。

歯根破折は、歯ぎしりや食いしばりといった習慣や転倒などでの外傷により、歯に過度な力が加わってしまうことが原因として挙げられますが、特に神経を取って長期間経過している歯はとても脆くなっていますので、歯根破折を起こしやすい状態になっています。

歯根が折れてしまっている場合、放置していると、ほとんどのケースで抜歯となってしまいますので、神経の治療した歯の根元にフィステルができた場合はなるべく早く歯科医院を受診するようにしましょう。

 

根の治療済みの歯が再感染を起こしてしまった場合

Dental fillings procedure diagramm . 3D illustration

一度根の治療を行った歯でも、治療を途中で中断してしまったり、治療がうまくいかずに細菌の取り残しがある場合、のちのちに細菌が増殖して膿が溜まり、フィステルが現れることがあります。

根管治療は歯科治療の中でも特に根気と丁寧さが要求される治療。治療期間も長くかかってしまうため、途中で通院をやめてしまったりする方もいらっしゃるかと思いますが、途中で積料をやめてしまうと、治療期間がさらに長くかかってしまうことになりますので、最後まで通うようにしましょう。

 

歯周病の場合

歯周病が進行した場合、その歯周病でできた膿は大抵歯周ポケットから出てくることが多いのですが、歯周ポケットが深かったり歯周ポケットの入り口が閉じてしまったりすると、フィステルができます。

歯周病が原因のフィステルの場合、骨や神経に原因があるわけではありませんが、だからと言ってそのまま放置していると根っこの先に溜まった膿の袋は大きくなり、周りの歯の根っこを溶かしたり、歯の神経を死なせてしまうこともありますので注意が必要です。

歯周病も、一般的には治療に長い期間がかかってしまう病気ですので、歯周病と認識しつつも歯科医院への通院をためらっていらっしゃる方も多いかと思います。

当院では、歯周病専門医による歯周病治療を行っておりますので、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。/p>

 

まとめ

歯茎にフィステルができた場合、それは歯茎の中で炎症が起きている証拠です。
そして、その炎症の原因となる歯根破折や虫歯などは自然治癒することはなく、むしろ放置することでどんどんと悪化してしまいます。

フィステルは痛みなどの症状がなく、フィステルができた場所によってはご自身では気づかないこともありますが、なるべく早く気づいてあげて早期に治療する方が期間も費用も少なくて済みますので、毎日のブラッシングの際には、お口の中にできものができていないかどうか、チェックする習慣をつけましょう。

 



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