お口が乾く、ドライマウス
2022/04/22
こんにちは、甲府市の降矢歯科クリニック歯科・矯正です。
本日は、「朝起きると、口の中がネバネバする」「最近、食べ物の味がぼやけて分からなくなってきた」といった、お悩みについてお応えしていきます。
実はこれらの症状は全て、口腔内が乾燥してしまうことによって起こる症状です。
口腔内が乾燥してしまう主な原因は「唾液の分泌量の減少」。ストレスや不規則な生活習慣をはじめ、加齢や薬の副作用、妊娠出産、病気等、さまざま要因により起こります。
唾液が少ないと口が乾いてしゃべり辛いだけではなく、食べ物が飲みにくくなったり、夜口が乾いて目が覚めてしまうなど日常生活にも資料が出てしまうことが少なくありません。
ドライマウス(口腔乾燥)とは?
ドライマウスとは、さまざまな原因により唾液分泌量が低下し、お口の中が乾いてしまう症状のことを言います。
ドライマウスは主に中高年の殻に多く見られる症状ですが、最近では比較的年齢層の方でも自覚症状を訴える人が増えてきています。
唾液の分泌量が減ってしまうと、唾液の持つ抗菌作用や自浄作用などといった機能も弱まってしまうため、虫歯や歯周病にもなりやすくなってしまいます。なるべく早めに対応・ケアをすることが必要です。
ドライマウスの主な原因
口の周りの筋肉の衰え
主に高齢者が陥りやすい原因です。しゃべる機会や食べる量が少なくなることで口の周りの筋肉を動かすことが少なくなってしまうため、脳に「唾液を出せ!」という指令が届かなくなり、唾液の分泌が低下します
口呼吸
口で呼吸をしていると、常にお口が開いている状態になってしまうため唾液が蒸発してしまい、お口の中が乾燥してしまいます。 口呼吸になってしまう背景としては、歯並びの悪さやお口周りの筋肉の衰えも挙げられます。
生活習慣
食べ物をよく噛まない、早食い、喫煙などの影響で唾液の分泌が低下します。
ストレス
唾液腺は自律神経に支配されています。ストレスがあったり緊張したりすると交感神経が刺激され、唾液の分泌が抑制されます。
女性ホルモンの低下
女性の場合、更年期になると女性ホルモンの分泌が低下します。それに伴って唾液の分泌量も減ります。
全身疾患や薬によるもの
糖尿病や腎疾患、シェーグレン症候群などの病気がある場合は口腔内が乾燥しやすくなります。
また、抗不安薬、抗うつ剤、抗アレルギー剤、降圧剤などといった苦しのなかには、唾液の分泌が抑制されるものもあります。
ご自身で出来るドライマウス対策
こまめな水分補給
口が乾いたら、すぐに水分補給するようにしましょう。
しかし、糖分の多い飲料や炭酸飲料をちびちびと飲むと虫歯や歯周病を悪化させるので、要注意です。
特に冬場は空気が乾燥するため、お部屋の湿度にも注意を払うようにしましょう。
よく噛んで食べる
アよく噛むことで唾液腺が刺激され、唾液がたくさん出ます。
やわらかい食事ばかりでなく、歯ごたえのある食事をする事も大切です。少量ずつ、ゆっくりとよく噛んで食べるよう心掛けましょう。
レモンやミカン等の柑橘類や、梅干しなどを食べる事で唾液の分泌を促せます。キシリトールガムなども効果的です。
口腔内マッサージ
唾液の分泌を促すために、唾液腺マッサージが効果的です。
唾液腺マッサージとは、唾液が多く分泌される3大唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)を指で刺激することで、唾液分泌を促すマッサージです。
唾液腺マッサージは、唾液分泌が少なくなっている起床時や食前の時間帯を狙って行うとより効果が高まります。
また、お口の中が乾燥しているなと感じた際にも行ってみてください。
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