歯周病治療のカギ!プラークコントロールを成功させる秘訣とは?
2024/11/20
こんにちは、甲府市の歯医者、降矢歯科クリニック歯科・矯正です。
健康を維持するうえで口腔ケアはとても重要です。
特に、歯周病は歯を失う主な原因の一つであり、その予防と治療にはプラークコントロールが欠かせません。
そこで今回は、歯周病治療におけるプラークコントロールの重要性と、その効率的な方法について解説します。
プラークコントロールの基本とその重要性
プラークとは、歯の表面に形成される細菌の集合体で、いわゆる歯垢です。
この歯垢には何百種類もの細菌が含まれていると言われており、その中には歯周病を引き起こす原因菌も含まれています。
プラークコントロールの重要性
歯周病は、プラークが歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に蓄積し、細菌が炎症を引き起こすことで発症します。
この炎症が進行すると、歯ぐきが腫れて出血したり、歯の支えとなる骨が溶けていったりします。
そのため、プラークをこまめに除去することが、歯周病の予防や進行を防ぐための重要な手段となります。
また、プラークコントロールを行うことは、歯周病を防ぐだけでなく、口臭の予防や歯の黄ばみの防止にもつながります。
効率的なプラーク除去方法
正しい歯磨きの方法
歯磨きは基本的かつ大切なプラークコントロール方法です。
しかし、正しい方法で行わなければ十分な結果は得られません。まずは、自分のお口の状態にあった歯ブラシを選びましょう。
基本的には、歯ブラシの毛の硬さは「普通」または「やわらかめ」が適しています。
また、しっかりと歯磨きの時間を取れる方は、ブラシ部分が小さめのものが奥歯にも届きやすくおすすめです。
歯磨きで歯周病を効率的に予防するためには、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきとの間に45度の角度であて、優しく小刻みに動かしましょう。
デンタルフロスの使用
歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れを完全に取り除くことは困難です。
デンタルフロスや歯間ブラシを使用することで、歯と歯の間にたまった食べかすやプラークを効率よく除去できます。
フロスを使う際は、歯と歯の間にゆっくりと滑らかに挿入し、歯に沿って優しく動かして汚れを取り除くようにしましょう。
歯と歯の隙間が広い場合には、デンタルフロスではなく歯間ブラシを使用すると汚れを落としやすくなります。
マウスウォッシュの使用
歯磨きやデンタルフロス・歯間ブラシでの清掃の仕上げとして、マウスウォッシュを使いましょう。
マウスウォッシュは口腔内の細菌数の増殖を抑える役割があり、虫歯や歯周病の予防はもちろん、口臭の予防にもつながります。
ただし、歯磨きやフロスによるケアが不十分だと十分な作用をもたらさないため、あくまでそれらのケアを補完する目的で使用しましょう。
プラークコントロールのための生活習慣
食生活の見直し
プラークの生成を抑えるためには、食生活の見直しも重要です。
糖分の多い食品や飲料はプラークのもととなるため、多くとりすぎている自覚がある場合には摂取を控えましょう。
代わりにとるのは、繊維質の多い野菜や、歯の再石灰化を助けるカルシウムが豊富な食品がおすすめです。
また、水をこまめに飲むと口腔内の自浄作用が助けられ、プラークの形成を抑えやすくなります。
禁煙
喫煙は歯周病のリスクを高める主要な要因の一つです。 たばこの成分が歯ぐきの血行を悪化させ、免疫機能を低下させるため、歯周病治療の結果も得られにくくなってしまいます。 お口だけでなく、全身疾患にも悪影響を与えるものですので、禁煙に取り組むようにしましょう。
適度な運動とストレスの管理
適度な運動やストレスの管理も、お口の健康を保つためには大切です。
運動は血行を良くし、歯ぐきの健康をサポートします。
また、ストレスは免疫力を低下させるため、ストレスをためないことやうまく解消することも重要です。
専門的なプラークコントロール
歯科医院でのクリーニング
定期的な歯科検診と歯石取り(スケーリングルートプレーニング)やPMTCといったクリーニングは、セルフケアだけでは除去しきれないプラークや歯石を取り除くために必要です。
歯科医院でのクリーニングは、専門的な器具や技術を用いて行われるため、歯磨きでは落としきれない汚れを除去することができます。
フッ素塗布
歯周病によって歯ぐきが下がってくると、歯ぐきによってカバーされていた歯の根元部分が露出するようになります。
この露出部分はセメント質であり、エナメル質よりも酸に溶けやすいため、虫歯になりやすいという特徴があります。
そのため、歯ぐきが下がらないようにケアすることはもちろん、下がってしまった場合にはフッ素塗布による歯質強化が、セメント質の虫歯を防ぐ一つの方法となります。
電動歯ブラシの使用
電動歯ブラシは、手動歯ブラシに比べてプラークを除去しやすいといわれています。
振動や音波により歯と歯ぐきへのダメージを抑えながら、プラークを物理的に崩し、お口の中を清潔に保ってくれます。
効率的に歯を磨けるため、忙しく歯磨きの時間が十分に取れない方や、力加減が難しい子どもや高齢者、手先の不器用な方にも向いています。
一方で電動歯ブラシは、正しい使い方を理解していないと、歯や歯茎を傷つける可能性がありますので注意が必要です。
プラークコントロールのモチベーションを維持する方法
目標設定と記録
プラークコントロールは、継続的に取り組んでいくことが大切です。
しかし、特に取り組み始めてからすぐの期間は、モチベーションを維持するのが大変な場合もあるかと思います。
そのような際は、目標設定や日々の記録を行うことで、プラークコントロールの成果を確認できるようにしましょう。
「1カ月後の歯科検診の日に、歯ぐきの炎症がよくなっているといわれたい」「プラークコントロールをして、2カ月後の旅行は口臭を気にせずに楽しむ」など、目標設定をしているとセルフケアが習慣になりやすく、習慣になれば日々のセルフケアも負担なくできるようになります。
定期的な歯科検診でのフィードバック
定期的に歯科医院を受診し歯科医師や歯科衛生士からのフィードバックを受けることは、自分のケアが正しく行えているかどうかを確認するいい機会です。
また、歯科医師から具体的なアドバイスをもらい、それを日々のケアに反映させることで、プラークコントロールの質を高めることができます。
まとめ
プラークコントロールは毎日継続的に行う必要があるため、「めんどくさい」「今日はいいか」などと思ってしまう日もあるかと思います。
しかし、日本人が歯を失う大きな原因である歯周病を防ぐためには、プラークコントロールが欠かせません。
毎食後に丁寧に歯を磨くことは難しくても、就寝前には丁寧に磨くようにするなどして、お口の健康を維持していきましょう。
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